2008年5月20日(火)

文部科学省内講堂で在外研修員決定状交付式というのがあり、出席してきました。
壇上に日の丸が掲げられた厳粛な雰囲気の中、文化庁長官より授与、研修員代表のあいさつ、
在研会理事長より激励のことばと続き、まるで日本代表オリンピック選手のようでしたが、
文化庁長官のご挨拶に、日本を背負って研修にいくのだから、という旨の言葉があり、
まさにその通りだと、気持ちが引き締まりました。
式後懇親会があり、同じくイタリアに行く方と知り合い、情報交換などを。

しかしこれからの準備の多さといったら… い、忙しすぎ。
留学先の美術学校に学費納めて証明証を送ってもらって、住むところも決めて、
おまけに9月までに130号50号等、描かなくては。
そしてイタリア語も!
必要書類が全て揃ってようやくビザの申請ができるので、そこからビザ発行まで
本当に2〜3ヶ月待たされたら、予定通り9月に出発できるか不安だ…

 2008年5月16日(金)〜17日(土)

保存修復の専門家の方の工房へお邪魔してきました。
この機会に長年いだいていた組成の疑問をたくさん
お尋ねしましたが、今まで自分が学んできた技法材料の
観点とはまた違う、修復家としてのご意見をお聞きすることが
でき、大変勉強になりました。
特にイタリアでの制作におけるヒントをいただけたことが
大きな収穫でした。
時間を忘れて話し込んで、気が付けば午前0時!
急いでおいとまし、近くのビジネスホテルに宿泊。
翌日は横浜の名勝「三渓園」に寄って、新緑の中久しぶりの
リラクゼーションタイムとなりました。

 2008年5月13日(火)

このたび、文化庁が派遣する新進芸術家在外研修員に推薦していただき、
10月より1年間、イタリア・フィレンツェで研修することになりました。
20代は日本で一心不乱に走ってきたという感じなので、一度リセットする意味でも
大変得がたい1年になりそうです。目一杯吸収してきたいと思います。

最近はビザ取得のための準備やイタリア語などで慌しい毎日です。
9月までは合間を縫って制作も進めていきいますが、今のところ はかどっておりません。
そのため、6月に予定していた彩樹会は不出品とさせていただくことになりました。
また留学中の1年間、日本での作品発表はお休みさせていただきます。
どうかご了承ください。

 2008年5月9日(金)


久々に実家へ。
家族揃ってずっと犬派だったため、猫知識がまったくなく、
この変な生き物に驚かされっぱなし。
父はいまだに抱っこできない。ぐにゃぐにゃして怖いらしい。

とは言え、皆すっかりこの子の虜。
変幻自在の身体がいくら見てても飽きず、しかもどんなポーズも
サマになるから凄い。
猫をなめてました…

 2008年5月8日(木)





今年もやって来ました。
お腹丸見せ。

 2008年5月7日(水)


アトリエも片付き、やっと下地までこぎつけました。現在乾燥中。
最近は小、中品は板に綿布、大作は麻布、下地塗料はどちらも
エマルジョン地に完全移行しました。

個展中多くの方に技法の質問をいただきましたが、2年前雑誌や
ネット上で紹介したものとは、下地だけでなく油の調合や、筆、
肌の描き方など、全般に変化しています。

このように、多くの絵描きの技法は常により良い(と信じる)方法を
求め、流動的に変化していくことが多いので、メディアに紹介される
制作過程はひとつの通過点として見ていただけると幸いです。

 2008年4月29日(火)



個展の後回しにしてきた絵以外の仕事のツケが必然的に押し寄せ、
個展終了後いまだ一筆も絵が描けず、雑用、内職の日々です。
アトリエには一歩も足を踏み入れていないので、個展前日のまま
時が止まってる。ああ、掃除したい…
それにしても今は新緑が一番綺麗ですね。もう、出掛けたくて
ウズウズしています。


写真は古吉先生から届いた「想の会」図録の封筒。
合計で400円也。
小学生の時夢中で集めた名画シリーズの記念切手が目白押し。

 2008年4月23日(水)



画家O先生のアトリエにお邪魔してきました。
自然に囲まれた純日本的な景色が広がる中、伸び伸び育つお子さんがとても可愛い〜
新築されたアトリエも外光のたっぷり入る居心地の良い空間で、
自分もいつかこんなアトリエを建てたい!と思ったのでした。
写真はお土産にお母様からいただいたネコちゃん。

 2008年4月21日(月)



毎年、桜が散っていく時の 妙に物悲しいセンチな気持ちは、
時間差でやってくる八重桜で再び気分も上々、満開が
2度楽しめてラッキー、と思うのは私だけでしょうか…

それにしても桜餅みたいですね。
プリプリして美味しそう…。

 2008年4月17日(木)

個展が終わってゆったり、というわけにはいかず、溜まった仕事を
一つ一つこなしながらバタバタ過ごしているところです。
今日は画材を買おうと町まで出かけたが、財布を忘れてレジにて赤面。な日でした。

さて、春です。気持ちも新たに制作や生活のスタート。
色々想定外の展開が起きつつありますが、とりあえずはHP更新してみました。
次回展覧会は6月に延期された「彩樹会」。
リンクにギャラリー小暮さんのHPを追加しました。

 2008年4月14日(月)

個展終了です。
閉場時刻になると、あっという間に作品は降ろされ、
額箱に入り、コンテナに積まれ消えてゆく。
うう、ちょっと寂しい。
この1週間のために3年間一所懸命描いてきたけど、
ふと現実に戻る瞬間です。
有難いことに大作は美術館に入ることになったので、
いつかまた再会できればと思います。

このたびは多くの方にお越しいただき、本当に
ありがとうございました。頂戴しましたご厚情、ご批評を
励みにまた一から努力してまいります。

 2008年4月12日(土)

ギャラリートークを開催しました。
通常20〜30人の観客と聞いていたので、口下手な
自分でもなんとか話せるかな、とタカをくくっていたところ、
開催1時間くらい前からみるみるお客様集合、ついには
会場一杯の立派なトークショーになりました。
そんなわけで急に怖じ気づき、美術部スタッフUさんとの
対談方式に変更。
技法、画面構成、モデル探しの秘話、光への思い、
写実を始めたきっかけなどについて話しました。

聞き上手なUさんの司会のおかげで、思ったより上手く
喋れてホッとしました。
 2008年4月11日(金)


これが「デッサンの小部屋」です。
個展としては初めてデッサンを出品してみましたが、
想像以上に反響をいただき、驚いています。
今回のデッサンは肩の力を抜いて、鉛筆の線描を生かした
描き方をしてみた結果、「油彩に比べ制作過程が見え、
親しみがわく」とのこと。ふ〜む、なるほど。

クリーム色の紙にステッドラーのHとFで描きました。
 2008年4月10日(木)


個展開催中です。
今回は「春の院展」と同時開催という機会に恵まれ、
連日多くの方にご来場いただき感謝です。
皆さんとゆっくりお話もできず、またぼくが不在の時に
いらっしゃった方々、申し訳ありません。
毎日が怒涛のごとく過ぎていますが、とても楽しい充実した
日々です。
帰宅したら寝るだけ、バタンキュー。

 2008年4月7日(月)

無事、搬入飾りつけも終わり、会場が出来上がってみると、
実に壮観。(自分でいうのもなんですけど…)
結局油彩、デッサン合わせて31点、2部屋使っての自分としては
大きな個展となりました。
思えばこの個展の企画出発点は前回の個展よりさらに前、
2003年頃までさかのぼり、その時代の作品も数点出ることに
なりました。並べてみると技法もテーマもだいぶ違っていますが、
それもまた一興ということで…

明日から1週間の会期になります。だいたい会場におりますので、
気軽に声をおかけください。
銀座のギャラリーゴトウでの展覧会も開催中です。
ついでがございましたらよろしくお願いします。

 2008年4月4日(金)

東京国際フォーラムで開催のアートフェア東京を見学。
すでに個展準備も終わり晴々とした気分で、といきたいところですが…
実際は最後の追い込み中につき数日寝てなくてふらふら。
せっかくたくさんの知人にお会いできたのですが、ちゃんとした会話もできず
支離滅裂だったかも知れません。どうもすみません…

 2008年4月1日(火)

1月16日の日記で書いた「限定企画モノ」は次の機会ということに
なりました。つまりいい刷り師さんがいるので版画をやろうという企画だったんです。
その代わりに今回の個展では、「デッサンの小部屋」をつくることになりました。
現在それを必死で制作中。

 2008年3月27日(木)


幼虫。   (蜜柑です)



DMの宛名書きに丸2日かかってしまった。
って印刷ですが…すみません。
基本的に前回の個展の芳名帳をもとに書きましたが、
字が達筆すぎて読めない方など、お送りできなかったものも
あります、ご了承ください。



 2008年3月22日(土)


個展案内を掲載していただいた美術雑誌の4月号がポストに。
さっそく中を確認すると、なぜか「多摩美卒」になってる…
でも載せていただいて感謝です。

そして個展のカタログも出来ました。
ダンボール6箱分もの量で玄関を占領しています。
こちらはデザインとか色とか何度も打ち合わせた甲斐あり、
表紙の肌色が少し赤い以外は今まで経験した印刷の中で
一番良い出来!すごく嬉しい。
このカタログは会期中、会場受付にて販売しております。


 2008年3月20日(木)

個展DMがどさっと届いた。
DMが出来ると、いよいよという感じがしてきます。
出すのは来週になると思いますが、少しづつ準備しなくては…

 2008年3月17日(月)


ネタ切れにつき…
ジョーズの口の中はこうなってる!



一夜漬けで確定申告終了、ホッ。

 2008年3月12日(水)

個展のプレス用印刷物がどれも校正段階にあり、先週は作品撮影、レイアウト校正、
今日は色校正、という感じでアトリエと都心を行ったり来たりしています。
その合間をぬって制作しているので、かなりスローペース。
最後の1点は個展直前まで描くことになりそう…

 2008年3月11日(火)




ジョーズの鍋つかみ。
大阪で個展をした際、遊びに来た家族がUSJ
(ユニバーサルスタジオジャパン)で買ってきたお土産。
手の皮の薄い私は何かと重宝しています。

 2008年3月10日(月)


2004年の個展に出品した「うど」の絵が京橋の
フレンチレストラン「CHEZ INNO」
(シェ・イノ)に飾って
いただいていることを昨年知り、作品に再会する名目で
ランチに行ってきました。
店内は「食」に通づる多くの絵画があり、どれも素晴らしい作品で
楽しめました。
もちろん料理も大変美味しく、久々に本格フレンチを堪能。
濃厚なソースに奥深さがあり、素材も素晴らしかったです。
場所は明治製菓ビル1F、オススメです。
 2008年2月27日(水)

あ〜、やっぱり忙しくて日記がなかなか書けません。
ということでまとめ更新。
図録掲載用の作品がもうすぐ締め切り。

 2008年2月24日(日)

上野で東京二紀研究会の講師。
昨日からの春一番が止む気配なく、電車が軒並みストップ状態。
参加者も最初3人と、過去最低の集まりでしたがヌードモデルを3人占め。
もともとこの研究会は秋の二紀展出品に向け研鑽を積むことを目的として
何十年と続いている会ですが、時代の流れかカルチャー化が危惧される点です。
今日は美大生の参加もあり、フレッシュな時間でした。

 2008年2月23日(土)


すごい砂嵐。
この荒涼たる光景は、自宅の窓から。
数年前までは閑静な住宅街だったのに、今は荒野です。
実は昭和40年代から道路予定地だったらしく、最近になって
急に立ち退き、工事が始まりました。
うちはちょうど道路計画に引っかからず、将来道に面する
ことになりますが、ご覧の通り環八並みの巨大幹線沿いに
住む気にもならず、工事完成予定の5〜7年後までには
引っ越すことになりそうです。
 2008年2月21日(木)



1日運送業者。
大学生の頃、母校の中学、高校から学生美術展の搬入出の
アルバイトを頼まれ、それ以来毎年2月は運ちゃんが
恒例になりました。もう10年以上やってるんだな…
運転は大好きなのでちょうど良い気分転換。
以前はレンタカーのマニュアル車を借りて、ドライブがてら
楽しんでいましたが、最近はマニュアル車めっきり減りましたね。
トラックまでもオートマで味気ない。

さて今日はキャラバン。この車ぎりぎり130号が入るので、
仕上げたばかりの130号を積み、画廊に納品してから都美術館の
搬出会場へ。50点近い出品でしたが、入選はわずか。
かなりの厳選だったようです。
 2008年2月15日(金)

初めて耳鼻科に行きました。
数年前から花粉症が発症し、最近では慢性化、1年中鼻水じゅるじゅる、
市販の薬を飲むと思考力低下&睡魔と、まったく仕事にならないため、
ついに重い腰を上げて病院へ。というのも実は大の病院嫌い。
別に怖いわけじゃないですよ。

 2008年2月13日(水)

今日ははるばる三越のNさん、タケミアートのカメラマンさん達がみえ、
雑誌用のポートレート撮影。
軽い感じの撮影かと油断していたら、アトリエにみるみる大型機材が持ち込まれ、
あっという間に立派なスタジオに変身。
普段からカメラを向けられると硬直してしまう私は、一層キンチョー。
ぎこちなく筆を持たされたり、微笑まされたりして、
皆さんを見送ったあとは、ぐったりしてしまいました。

 2008年2月11日(月)



毎月恒例の高島屋友の会色鉛筆教室の日。
人数が多いので、古吉弘先生と手分けして指導に
あたっています。
皆さんの2時間半の集中力は凄まじく、講師顔負けの作品に
仕上がる生徒さんも多く、こちらもやりがいがあります。
途中、お茶タイムがあり、高島屋からもおやつが出たりと、
アットホームな感じの教室です。
 2008年2月4日(月)


以前、道中で見かけた光景。どんな趣味だ。


さて今日は三越で雑誌用のインタビューがあり、ライターさんに
聞かれるままに、絵をはじめたきっかけ、絵画への思いなどを
つい熱く語ってしまいました。
その後、美術部のマネージャーさんと図録、DM、
会場イメージ等、具体的な打ち合わせ。
会期がどんどん近づいているのを感じ、ちょっと焦る。

 2008年1月31日(木)

出版社まわり。今回の個展は色々な誌面で紹介していただけることになり
とてもありがたいのですが、作品ポジが足りない…。
入稿期限はどこも同じ頃なので、1作品に2枚しかないポジをどう使おう。
デュープ(複製)も、紙焼きも印刷原稿としてはイマイチで、
仕上がりでがっかりすること必至。困った…

帰り際、偶然N画廊恒例のコンクールを拝見。年齢制限がぐっと下がったらしく、
全体に若返った印象。(ちょっと芸祭っぽいけど)
大賞はまたまた二紀の若手女流作家さん。

 2008年1月30日(水)

朝一に文科省で所用をすませ、その足で銀座へ。
画商さんと個展のタイトル、図録、広告などの打ち合わせ。
たくさんの人がこの個展を応援し、支えてくれていることにあらためて感謝感激。
期待に応えられるよう、頑張らなくては。

しかし2月は雑事のピークです。カレンダーが外出予定でギッシリ。
やるっきゃない!

 2008年1月25日(金)



並行して進めてきた作品3点が仕上げ段階に入りました。
グラッシで固有色を強めたり、スカンブルで各部を
調和させたりと、主に全体を見渡す作業になります。

完成作はいつも色を抑え気味にしていますが、この段階は
純度の高い色を使うので、パレットには自分でも不思議なくらい
鮮やかな色の形跡が残ります。
使いたい色を無意識にぱっぱと出すので、節操のないパレットの
使い方です。
 2008年1月16日(水)

個展の細部の打ち合わせを企画画廊さんと。
あらためて残り日数がないことを実感し、お互いに緊迫感がでてきました。
話の流れで画商さんから、個展期間中ある限定企画モノのアイデアが出され、
ぼくも凄い乗り気に。
実現できることになったら、こちらでお知らせします。

 2008年1月13日(日)

4月の個展は人物画をメインに静物、風景等の出品になる予定です。
ここ数年の集大成にすべく、頑張っております。
現在は花を描いていますが、やはり難しいですね、描く意味において。

これから印刷関係の〆切等、あっという間にくるので、絵以外のことも
少しづつやらなくては…

 2008年1月9日(水)

当HPのアクセスカウンターが100000hit突破しました。
こんな気まぐれ更新サイトを多くの方にご覧いただき、大変恐縮、そして感謝申し上げます。

最近忙しいとか理由つけて、日記が週記と化していますが (前から日記とは言えないけど)
今後はできるだけマメにくだらない話とか書いていく所存ですので、
これからもどうぞよろしくお願いします。

 2008年1月4日(金)


謹賀新年
本年もよろしくお願いいたします。


実家の猫がおでぶに、おまけに貫禄まで出ててビックリ。
というか別人だゾ。たった3ヶ月で…
9月22日の写真を見てね!


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